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レジデントデイ開催

お知らせ

2025年1月31日にオンラインでレジデントデイを開催しました。

最初に各科ローテート中の専攻医に近況を報告してもらいました。

その後、2名の専攻医の先生にポートフォリオの種を発表してもらいました。

1例目のテーマは「地域志向のプライマリ・ケア」

都心部とはいえ高齢化率がやや上昇してきており、その中でも元気な高齢者が多いのでその人達の健康維持に着目した。区役所の担当にも連絡をとり、ロコモ体操の取り組みを行っているが、あまり認知されていない課題があると知った。そこで、まずは自分が訪問で関わる老人ホームや在宅患者さんにロコモ体操を実施したり、案内したりをしてみた。その後、介入の評価として、継続して体操などをやっているかをアンケート調査した。結果として、大多数が週1回以上、体操を継続していた。今後は、ロコモが介入が本当に必要な集団に介入していく方法を模索してくことがネクストステップとして挙がっていた。

2例目のテーマは、「長期的な全人的関係に基づくケア」

診断にも治療にも難渋し、医師・患者関係の構築にも苦労しつつも外来・入院の主治医として関わり続けて、患者さんの感情に寄り添ったケアを実践できたというケースでした。入院中も患者さんと病棟スタッフの関係性も築けず、外来+訪問看護の体制に移行した。訪問看護とも関係性が気づけず、必要な医療処置ができていない。そんな中で患者さんに対しても陰性感情を抱きつつあることを自覚した。陰性感情を抱いている原因を冷静に捉え直し、Patient Jorney Mapを図示しながら患者さんの感情によりそうことで共感することができ、陰性感情が消失した。そのうえで、お互い納得できる方針を決めることができた。患者中心の医療の方法のエントリーでまとめてもよいのではないか。

2例の事例を通して、深いディスカッションができました。また、専攻医同士で自由に意見できる場を、上の学年の専攻医が作ってくれていいレジデントデイになりました。

慶應総診では、ホームにいない他科ローテ中にも定期的にオンラインでの振り返りや勉強会を通して継続的な学習・成長のサポートをしています。

後期研修に興味がある方はこちらのページをご参照ください

後期研修プログラム説明